◆学習方法の集成及び開発 平成9年度〜平成10年度に「防災まちづくり教育推進方策検討委員会」(委員長:東京学芸大学小澤紀美子教授)を設置し、学校現場での取り組みに当たっての方針や方法など基本的報告書を取りまとめた。検討項目は以下の通り。 ・大震災の教訓とまちづくり市民の重要性 ・防災とまちづくり教育の現状と課題 ・防災まちづくり教育の方向性 ・新しいまちづくり教育の方法(図1参照)
◆指導パンフ及び事例集の発行 モデル実践とフィードバックを経て、学習指導者用パンフレット「安全安心防災まちづくり学習のススメ」を作成、区市町村の教育委員会等に広く配布した(図2参照)。 平成14年には、モデル実践に並行して、全国によびかけ「防災まちづくり学習コンクール」を実施した。これらを合わせて、基本的な教材として「防災まちづくり学習事例集」等を作成した。 平成16年にはこれをもとに教師側に呼びかけ、「地域教材を生かした授業づくりセミナー」を開催した。 ◆「子どもまちづくり学習アドバイザー」の登録、研修 第一線で活躍中の建築家、都市プランナー、再開発コーディネーターに呼びかけ、専門家ボランティアとして登録した。現在、建築家26名、都市プランナー13名、再開発コーディネーター等23名 計62名が登録されている。 平成15年にこうした専門家の研修のため、学校教員等に講師をお願いし、「こどもまちづくり学習アドバイザー会議」を開催した。 モデル学校から専門家派遣の依頼があった場合、登録したリストの中から学習内容や学校所在地をもとに適切な専門家を選定し派遣する。派遣された専門家は教師との連携のもとで、授業の講師、学習アシスタント、相談相手などさまざまな業務を行うこととなる。
◆モデル事業の実施 平成11〜16年において専門家が派遣されたのは20現場(小学校11、中学校7、高校2)で、関与した専門家は延べ36名(事務局職員を除く)である。学習内容は、防災学習〜総合的な地域学習まで様々である。 なお、専門家派遣に至らないが、ビデオなど教材の貸し出し、学習内容など小中学校へのアドバイス、自治会からの相談などの支援も同様に行っている。 ◆戦前版教育紙芝居「稲むらの火」復刻と配布 平成16年12月に北スマトラ大津波が発生し津波対策の重要性が国際的にも認識された。わが国では、戦前の小学国語教科書に掲載された「稲むらの火」という話があり、これにより、全国の子ども達に地震津波の啓発がなされた。防災教育のルーツとして高名である。 この当時、学校現場で教科書に並行して、教育紙芝居が用いられていたが、今日では実物は希少なものとなっていた。関係者の協力や寄付を得て、戦前版教育紙芝居「稲むらの火」を復刻し、解説書を付して津波の危険のある全国の小中学校などに広く配布している。(配布終了)