平成16年6月に景観法が制定され、都市、農山漁村を問わず、また都市計画、建築、土木、造園、森林等様々な分野の専門家を貫き、社会をあげて美しい国づくりを進めようとする機運が盛り上がりつつあった中、同年11月に当協会において「街並み・景観研究会」が発足しました。
都市の景観形成に大きな影響を与える再開発事業を方向付ける立場にある再開発コーディネーターは、このような動きをどう受け止め、どのような問題意識を持って自らの仕事を進めるべきなのであろうか。これまでの反省も含めあるべき方向を探り、議論を重ね、平成18年5月に『再開発が景観をつくる』という提言をまとめました。その後も、協会内外での啓発活動とともに、事例研究・座談会等を重ね、平成22年11月の岩国市での事例研究・座談会を最後に、6年間の活動成果をこの度アーカイブとしてとりまとめました。
再開発事業が創りだす景観は、街に大きな影響をもたらします。このことを矜持に、関係者が今後とも再開発事業に取り組んでいくことを願います。このアーカイブがその一助となれば幸いです。