まちづくりを考えるとき、一軒一軒が個別に建替えをするより、複数の土地をまとめて一体的に建替える方が、地域にとって、あるいは各権利者にとって、将来的にもよりよいまちづくりが可能となります。こうしたまちづくりを「都市再開発」と呼びます。
「都市再開発」は、現在の都市が抱える様々な課題を解決し、都市の機能性や居住性を向上し、安心・安全で魅力あるまちづくりを実現するための有効な方策です。権利者の財産と生活を守りながら共同で建替えを行い、建築規制の緩和や補助制度等を活用しつつ、行政とのパートナーシップで都市をよみがえらせていく事業手法です。
「都市再開発」には、都市再開発法に基づく「市街地再開発事業」をはじめ「防災街区整備事業」「優良建築物等整備事業」などのほか、様々な形態の再開発があり、近年では「マンション建替事業」なども活用されています。これらの様々な整備手法を地域の実情に応じて柔軟に活用することにより、高度な都市機能と高い防災性を持つ、うるおいがある住みやすいまちづくりが可能となります。