【新宿班のグループワーク報告】

    新宿班では、すでに「賑わっている」街という印象の強い場所に対して、今の強みを強化していくのか、それとも新たな魅力をつくっていくのかの両面から議論を進めました。
    1回目のワークショップでは、新宿の「強み」「弱み」を明確にするため、参加者それぞれが考えていることを書き出しました。そこでは、年齢に関係なく楽しめる、多様性を受け入れられる、雑然としていることによる魅力といった強みがある一方で、新宿駅を挟んだ東西の行き来がしにくいことや、安心感、安全性を担保するための規制との兼ね合いが弱みとして明らかになりました。
    フィールドワークでは、新宿を一望できる高層階のカフェから街を見下ろすことで、東西の違いを再認識しつつ、近年研究が進んでいるモビリティ技術を新宿に適用したらどのようなことができるかなど、議論を深めました。
    最終的なプレゼンでは、「Night Timeの活性化」をコンセプトとして、今の新宿の強みである夜の繁華街としての良さをより強化する提案をしました。
    具体的には、①東西の間に位置するJRのガード下付近に「移動式屋台の集合場所」を設け、現在の東西エリアの架け橋として軽く安全に飲む機会を増やし、②そこから歌舞伎町方向に繋がる大屋根と、小型モビリティによって夜遅くまで街を楽しめるように誘導するといった2段階の提案により、街としての快適性、安全性を向上させ、より多くの人を受け入れることで賑わいを強化するものです。
    惜しくも賞の獲得はなりませんでしたが、見慣れた新宿の街を考え直す良い機会となったと思います。

議論・現地調査写真

藤田 麻衣   東急不動産株式会社
和田 悠   旭化成不動産レジデンス株式会社
山下 恭平   野村不動産株式会社
岩本 康佑   玉野総合コンサルタント株式会社
篠塚 裕明   日本土地建物株式会社
髙橋 宏明   株式会社ユーデーコンサルタンツ
今北 基喜   株式会社竹中工務店
(実行委員)
木下 直人   日鉄興和不動産株式会社
伊月 和歩   株式会社都市設計連合

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