【多摩センター班のグループワーク報告】

    3班では、多摩センター駅周辺を対象地として、将来の”賑わい”の在り方について、生活・暮らし方の視点をメインに検討・考察し、まちづくりの方針や具体策についてディスカッションを進めました。
    第1回では、対象地における強み・弱みについて議論した結果、「個性がなく、ベッドタウンの印象が強い」ことから、将来的な賑わいを生み出すための具体的なイメージが湧きにくいという弱みが挙げられました。一方で、大学や生活利便施設が多く、交通利便性も高いことから、意外と人が多く、若者・子育て世代・高齢者世代と幅広い層が居住しており、「潜在的な賑わいのポテンシャルは高い」との仮説を立てました。
    第2回・第3回では、現地視察やワークショップを行い、仮説を検証・確認するとともに、地域の課題と特徴を整理しました。その結果、「人を家から外に出すための仕掛け」をつくりながら、「地域にある”のほほん感”」を活かしてまちの再構築を行う提案により、まちの魅力を高めて更なる居住者の増加を図り、現況の居住者も巻き込みながら賑わいを創出するといった、将来のまちづくりの方針を検討しました。
    第4回では、まちづくりの方針に基づき、アイディアを出し合った結果、『スクラップ&GReeeeen~TOKYOのウエスタン~』というまちづくりのテーマを導き出しました。具体的には、現況の老朽化した団地や既存の道路を撤去した上で「まち全体を芝生化・田園化する」こと、また「アメリカスタイルの庭付きの家を、安く希望者に提供する」ことを考案しました。若者は朝農業からエクストリーム出社するようなアウトドアを軸にした暮らし方、高齢者は芝生の上をバリアフリーな移動手段により家から一歩外へ飛び出して街中に集う、又は農場の管理を行って若者を支えるような暮らし方等、ゆったりとした時間の流れの中に、世代ごとの豊かな暮らし方を提案し、当地区の賑わいを再考しました。
    以上、全4回のグループワークでは、従来の考え方に縛られることなく、柔軟な発想による白熱した議論がなされました。尚、ワーキング終了後も交流・情報交換が行われ、今後も定期的に懇親を深められる関係性を築くことができました。

議論・現地調査写真

板倉 雅也   デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社
小本 翔慶   株式会社フージャースコーポレーション
武石 夏来   西松建設株式会社
長谷川 敦   ミサワホーム株式会社
前田 海登   株式会社アール・アイ・エー
矢崎 麻実   株式会社サンシャインシティ
吉村 太一   日本工営株式会社
(実行委員)
辻  誠也   株式会社タカハ都市科学研究所
村岡 大祐   株式会社日本設計

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