E班のグループワーク報告
E班は、コロナ禍影響を踏まえ、街全体に求められる都市機能の変化を新たな機会と捉え、アフターコロナを見据えた新たな需要に応えるビジネスモデルについて議論を行いました。
1回目は、リモートワークやワーケーションの進展に伴う、リアルオフィスの価値や必要性、スペース賃貸という不動産ビジネスモデル自体の変化について議論を行いました。
2回目は、アフターコロナにおけるオフィス床需要の減衰を見据え、デジタル技術を活用した余剰床と新規需要とのマッチングの必要性や、休日にも来街者が見込める用途複合化についても議論が及びました。
3回目は、建物単体に限らず、人が都市全体へ求める機能や魅力について議論を行い、エンターテイメント性こそが、アフターコロナにおいて最も求められる機能ではないかと考えました。
最終回の4回目は、具体的な都市として、多様性あふれる「五反田」というモデル地区を設定の上、議論を進めました。現状、歓楽街、高級住宅街、オフィス街という多様な側面を持つ当該エリアは、ITベンチャーの集積地としても有名で、アフターコロナの世界においても24時間稼働するエンタメ性、多様性溢れる街として将来性が見込めるものと分析しました。
新たなビジネスモデルとしては、「スペース所有者」、「スペース利用者」の他、デジタル技術を用いた「マッチング者」が介在することを考えました。
例として、今後、日時によって多様な用途、機能へ変化するスペースが供給されていく状況に対し、スペース利用者は、マッチング者が提供するまちアプリ等により、当該スペースの用途、機能、利用者属性、満空情報を事前に把握することが可能となります。また、マッチング者は、スペース所有者および利用者から情報提供対価としてマッチング料を得る他、施設利用後の移動需要を取り込めるタクシー会社等からも情報提供料を享受できることを想定しました。
今回、WEB会議のみでの開催という初めての試みでしたが、メンバーにも恵まれ、非常に活発かつ有意義な議論を行うことができました。議論の結果だけでなく、議論の過程にも感銘を受けることができた、非常に良い機会となりました。

生沼 貴史 | 株式会社ドーコン |
大槻 達夫 | 大成建設株式会社 |
小池 一光 | 東急不動産株式会社 |
外山 陽平 | 西松建設株式会社 |
園 佳美 | 株式会社日建設計 |
(実行委員) | |
圷 浩輝 | 株式会社大林組 |
伊月 和歩 | 株式会社都市設計連合 |
牧田 依央理 | 西松建設株式会社 |