2011 年12月6 日協会会議室にて「防災まちづくりの将来を考える」をテーマに若手まちづくりフォーラムを開催しました。
3月11日に発災した「東日本大震災」は、我々まちづくり従事者にとっても大変衝撃的でした。当実行委員会では、9月上旬に有志で被災地の視察を行い、想像を絶する光景を目の当たりにし、人間の無力さと自然の恐ろしさを実感し、言葉を失いました。
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実行委員会からの調査報告 |
今回の企画では、未曾有の大災害に直面し、これからのまちづくりや再開発はどうあるべきか、災害に対する意識を高めるためには何に留意すべきか?などの視点から、20〜30代の都市開発に関する業務に携わる方を対象に、グループ討論会を通して意見交換を図ることを目的とし、当日は応募定員を上回る37名の若手の方々から申し込みをいただきました。
グループ討論会の前に当企画の発端となった、実行委員会有志で9月に実施した東日本震災の状況調査について、実行委員会座長の大成建設(株) 藤原様から報告がありました。
その後に本日の基調講演として、(株)防災アンド都市づくり計画室代表の吉川仁様より「これまでの防災まちづくりについて」と題して日本における災害の歴史とそれに対する防災施策の変遷について実例を元にご講演頂きました。
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吉川先生による基調講演 |
基調講演の後、予め設定していたテーマ(@住民の防災意識の向上に向けて A「防災・減災」と再開発ビルの役割 B災害に強いまちづくりの在り方)ごとに4つのグループに分かれて意見交換を行いました。
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グループ討議の様子 |
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グループ発表の様子 |
その後グループごとに意見交換の結果をとりまとめ、最後に発表を行いました。普段あまり「防災」というテーマで議論する場もなく、発表内容については、大変ユニークなものもあったようです。 当日はオブザーバーとして、国土交通省住宅局市街地建築課から渡邊課長補佐もご出席賜り、発表成果について講評をいただきました。
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国交省渡邊課長補佐による講評 |
参加者からは、「普段あまり耳にすることができない防災、減災について意見交換ができてよかった。」「様々な立場で仕事をしている方から、率直な意見がきけた。」「建設、インフラ、通信業界等、多様な意見が勉強になりました。」という意見から「他社の同世代の方と真剣に話す機会はなかなかないので(よかった)。」などの他、「議論を深堀りするには時間が短かった」などの感想もあり、防災に対する関心の高さや、今回の議論に対しての前向きな参加姿勢が伺え、盛況の下に終了しました。
発表終了後は別会場にて懇親会を開催し「人的交流」や「情報交換」の場を設けました。
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懇親会の様子 |
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