【3班】   小テーマ: マンション建替え:理想の街に求められる老朽化建物への対応とは?

 3班では、マンション建替えの観点から理想の街についての議論を行いました。
 現状での課題や、課題に対する解決策を共有し、都心・郊外マンションに分け、各々で理想の街を目指すにはどうすべきかを段階的に話し合いました。
 理想の街を目指すには環境配慮、建物老朽化、少子高齢化への対応が求められる中で、マンション建替えという観点では都心では高度利用、郊外ではコンパクトシティ化が本来のあるべき姿ではないかと考えました。しかしながら現状のマンション建替えスキームでは、従前の土地での更なる高度利用が前提となる考え方があるため、都心では容積率割増や補助金の導入により理想の街へ近づけることができるが、一方で郊外では保留床処分先の確保の問題や、郊外での高度利用化への疑問が挙がりました。
 この疑問に対して、3班では「身の丈建替え」という概念に行きつきました。
 これは郊外マンションの容積率を効率的に活用する考え方で、建替え後の建物の容積を従前と同程度以上確保することに拘らず、駅前に容積を移転させることや、一戸建区画や公園、防災拠点などに余剰容積を活用することで、街のスラム化が防げたり、現在居住の場所に長く住み続けられるなど、防災面でのまちづくりが行えるのではないか、というものです。その際、駅前の公共施設に容積を移転した時のインフラの維持管理方法や行政区分の変更などの法令上の制約が今後の課題と認識しました。

<参加者>
大津 雄一郎 (相鉄不動産株式会社)
川久保 愛太 (エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社)
小島 史朗 (一般財団法人首都圏不燃建築公社)
関根 健太 (東急不動産株式会社)
髙木 一光 (東京ガス株式会社)
並川 健 (佐藤工業株式会社)
平井 夕也 (三菱地所株式会社)
前寺 俊介 (住友不動産株式会社)
松本 善秋 (新日鉄興和不動産株式会社)
諸藤 弘之 (株式会社スターツ総合研究所)
(実行委員)
石原 久一郎 (株式会社アール・アイ・エー)
加賀 貴史 (三菱地所レジデンス株式会社)
松橋 大作 (大成建設株式会社)

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