【地方2班(30代-地方)のグループワーク報告】 |
私たちの班では、交通の視点からみた魅力ある地方都市のまちづくりについて議論し、「30~50万人都市の交通システムのあり方」をまとめました。
人口30~50万人の地方都市をテーマとして設定した理由は、①公共交通を維持でき、百貨店等が出店可能な規模であること、②郊外の大規模店舗等により中心市街地の空洞化が生じていること、③都市間ネットワークや都心・海外からの流入促進等を考える余地があること、などが挙げられます。テーマとなる都市の規模を設定することでイメージを共有化し、都市と交通の関係性を読み解きながら議論を進めていきました。
様々な議論の結果、典型的な中規模の地方都市を交通の面から活性化させるためには“ちょっと不便がちょっと楽しい”という発想の転換で「交通を結節させないまちづくり」が重要だという結論に至りました。具体的には、長距離交通手段である鉄道駅等と短距離交通手段(LRT、地下鉄、私鉄、市バス)のターミナルを200~300mほど離すことで、乗換えは不便にはなるものの来街者が街を歩く仕組みを取り入れます。さらにターミナル間や、集約駐車場から集客施設や公共施設までをアーケードのある商店街・並木道などで結び、郊外大規模店舗とは異なる商圏をつくるにより新たな賑わいを創出させます。
交通の結節点(ターミナル駅など)のみに留まっていた人の流れを周囲に回遊させて歩行者交通量の増加を図る「交通を結節しないまちづくり」が今後の地方都市の活性化における交通システムのあり方であると考えます。

木下 和昭 小松 芳樹 川久保 愛太 内田 崇史 野間 弘太朗 高野 基晴 江口 連 本橋 理 宮本 治 |
(株)タカハ都市科学研究所 新日鉄興和不動産(株) エヌ・ティ・ティ都市開発(株) 三井不動産レジデンシャル(株) 三井不動産レジデンシャル(株) (株)ユーデーコンサルタンツ (株)フージャースコーポレーション 小田急不動産(株) (株)アール・アイ・エー |
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(実行委員) | ||
永田 康太郎 宮内 奈央子 西館 沙織 |
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