企画主旨について

　現在日本では、外国人観光客の増加や2020年東京オリンピック開催決定など、これまで以上に東京や地域の文化への注目が集まる一方、全国どこでも同じような街並みが広がりその地域独自の魅力が見えにくくなっているのはないかという危機感も抱えており、あらためて都市に対して住民が愛着を持ち、国や都市の魅力・イメージを明確にし、それを発信する都市のブランディング、シティプロモーション、シビックプライド等が注目されています。
　そういった中、平成２８年度は「都市と文化」というキーワードのもと、実際の地区を対象にブランディングの提案を行う企画を実施しました。対象地区は身近な都内近郊の「日暮里」「恵比寿」「駒込」「木場」「目白」の５地区を設定し、計４回のグループワークで継続して議論を進めるとともに、グループ毎の対象地区のフィールドワーク、加えて近年東京とともに活発なまちづくりが進められている大阪市のまちづくりの地方視察会（任意参加）を開催しました。具体的な提案や視察を通して、私たちが暮らす都市と文化について改めて考えていきました。
　今回はコンサルタント、ゼネコン、デベロッパー、鉄道事業者の方など、３７名という大変多くの方がご参加くださいました。普段組織や事務局内で実務に携わり多忙な日々を送っている次代のまちづくりを担う若手担当者が、ワールドカフェ方式も取り入れたグループワーク、フィールドワーク、視察会や懇親会等を通して、日常の業務から頭を切り離して自由に語り合い、また共通の成果を作り上げることで、有意義な交流が生まれ、会社の枠を超えた同世代間のネットワークが構築できたものと思います。
　本企画の遂行にあたっては、多数の再開発事業に携わる方々やご出席頂いた参加者の所属される企業様等のご協力・ご理解を賜り成功裏に進めることができました。

グループワーク報告

視察会報告

【大阪視察全般の報告】【中之島地区報告】【グランフロント大阪報告】

参加者の声

• 再開発事業に取り組んでいる同業者の方との交流はとても貴重な経験でした。
• 業務と直接関係のない地域について、グループの皆様との意見交換を持ちながら意見を深めていけるところが利点であると感じました。
• 仕事抜きで議論できる場はなかなかないので、とても有意義だった。
• 開催日数、近郊視察、当日の作業量等、ちょうど良く、特に負荷に感じることもありませんでした。

　実行委員