【目白班のグループワーク報告】      

 目白班では「街のブランディング」の為に、駅前に地域固有の文化が交わるオープンスペースの整備を提案し、ターゲットを地域内の生活者としました。
 第1回ワーキングでは、目白駅を中心とした地図を広げながら目白の文化や地域特性について意見交換を行い、4つのエリア特性(文教(学習院)、高級住宅街、専門性の高い店舗群、下町の風情)を有する街であるとの仮説を立てました。その後のフィールドワークでその地域特性をより深く実感した一方で、地元の方々へのヒアリングを通して各特性が魅力的な強い個性を有しているものの、交わりが薄く、いわば4つの「孤高の街」に分断されているということが分かりました。
その後の議論を通して既存の特性を各エリアでは保ちつつ、各特性の偶発的な交流拠点の整備による新たな街の魅力創造を目指しました。
 まず、それぞれが魅力的な強い個性を有しており、交わることのなかった4つの「孤高の街」が、各エリアの個性が互いに(co-)高めあう街をめざしていくという想いを込めて、「co-高(ここう)の街」をテーマに設定しました。駅前にはそれ自体は特性を有しない交流の場として「ゼロ・クロス」と題し、物理的な分断を解消する人工地盤の整備、地域の核である学習院と歩道を一体化したオープンスペースの整備など、各エリアの持つ特性の交流を促進する駅前の整備を提案しました。
 全4回のワーキングを通して、班員自身が目白の持つ意外な特性を発見することができました。また、他班の班員からの意見も反映し、目には見えにくい都市の中のソフトである「文化活動」を誘発するハード整備により、例えば「目白通りデザインウィーク」や「学習院マダムコンテスト」など、地域の方が楽しみながら自身の街への関心と誇りをもち、それが目白ならではの魅力となると結論づけました。

議論・現地調査写真

木村 祐太   (株)竹中工務店
阿部 瑞紀    東京ガス(株)
中島 範子   西松建設(株)
百武 恭司   (株)日本設計
伊月 和歩   (株)都市設計連合
和井 健太郎   (株)フージャースコーポレーション
妹尾 昴    (株)大京
後藤 巧   野村不動産(株)
(実行委員)
春山 良平    前田建設工業(株)
小松 芳樹   新日鉄興和不動産(株)

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