【3班(住まい方)のグループワーク報告】

    3班では住まい方に係る少子高齢化により起こるパラダイムシフトについて、「未利用地とアクティブシニア」をメインテーマに、まちづくりの方針や具体策についてディスカッションを行いました。
    1回目のワーキングでは、各自今後起こるであろう事象と課題を付箋に記入し発表しました。結果、①アクティブシニアが増えると貧富の差が生じることやお年寄り優先が多くなること、②未利用地が増えると補助金や自治会、治安の問題が生じること、③労働者の多様化による新しい労働力の確保や病院不足、④地方問題による買い物難民の増加に集約されました。これらのことから、日本人や高齢者重視のまちづくりから、外国人や若者重視のまちづくりへパラダイムシフトがおこる可能性について検討することとなりました。
    2回目のワーキングでは、前回の結果を再考し、①アクティブシニアと②未利用地に絞って検討することとなりました。ワールドカフェの実施によって他班から多数の意見をいただいたことで班内の意見が活性化し、「高齢者が若者を支えるまちづくりの可能性もある」、「未利用地と好条件の土地を抱き合わせて利用する」ことを視点に視察・ワーキングを進めることとなりました。
    3回目の近郊視察ではケーススタディとして、高齢化が進み、未利用地が散在する京島エリアの視察を行いました。視察では、住宅街のなかのポケットパークは遊具も無く人もいなかったこと、家主不在のような空き家もたくさんあったことが感想として挙げられ、どのような使い方にすればよいのか、まちづくりの範囲をどのように考えるか等について議論を行いました。
    4回目のワーキングでは、京島エリアを対象地とし、3チームに分かれてまちづくりのアイデアを出し合いました。移動手段をつくること、異なる生活を緩やかにゾーニングすること、新たなレクリエーションをつくることの3点が今後のまちづくりに必要であると考え、具体例として、時期に合わせた男女別住・共住を行うゾーンや高齢者が労働として子育てを行い娯楽を行うゾーニングや、フィットネス発電や空き地菜園等の新たなレクリエーションを提案いたしました。
    以上、全4回のグループワークでは、全員が個々の個性をとことんぶつけ合い、豊かなアイデア溢れるワーキングとなりました。また、ワーキング終了後も定期的に交流・情報交換を行っています。

議論・現地調査写真

相馬 大喜   株式会社ポリテック・エイディディ
辻   誠也   株式会社タカハ都市科学研究所
百武 恭司   株式会社日本設計
阿部 祐輔   阪急阪神不動産株式会社
梶川 圭太   三菱地所レジデンス株式会社
速水 蘭子   株式会社大京
藤田 麻衣   東急不動産株式会社
吉村 太一   日本工営株式会社
藏本 昌司   東京ガス株式会社
(実行委員)
郷    健太朗   株式会社大林組
羽田 裕佳子   株式会社フージャースコーポレーション

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