一般社団法人 再開発コーディネーター協会
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合格者の声
再開発プランナー試験に合格して
<協会機関誌「再開発コーディネーター2024 228(3月15日号)より抜粋>

法律や専門知識の体系的な理解を目指して

大阪ガス都市開発株式会社 栗岡紀佳

私が所属する大阪ガス都市開発では、近年行政と連携して低未利用地の活用を提案する公民連携事業や高経年団地の建替えなどのマンション建替事業、駅前再開発事業などの取組みに注力しています。これまでの不動産開発や京都リサーチパークなどのエリア開発での経験、またエネルギー会社のグループ企業である特性を活かし、先進的なエネルギー技術の導入提案も含めた、よりよい未来のためのまちづくりに貢献することを目指しています。

私はこれまでにもエリア開発のコンセプト検討や再開発事業の収支計算、マンション建替事業の推進・地権者対応などの実務に携わってきましたが、改めてこれらの事業に関する法律や専門的知識について体系的に理解したいと考え、再開発プランナー試験の受験を決めました。

試験の勉強にあたっては都市再開発法を中心に法律を読むことから始め、その後過去問題集を解きながら、各問題に関連する法文にチェックやコメントを書き込み、法律に対する理解を深めました。実技については、実務経験も思い出しながら、同じく過去問を解いて練習を重ねました。

今回改めて法律を勉強したことで、法律の中でどのように各権利者の権利が担保されているかを理解することができました。地権者にとっても施行者にとっても多大な労力を伴う再開発事業ですが、法律の下最大限の権利担保を図った上で、それでも推進されるべき社会的意義のある事業なのだと改めて実感しました。

大阪ガス都市開発では、これからますます行政連携案件や再開発事業に積極的に取り組む予定で、私も今回の資格取得経験を活かし、よりよい社会の実現に向けて貢献できるよう研鑽を積みたいと考えています。

動きつつある広島の再開発に乗り遅れないために

広島電鉄株式会社 池田侑樹

私の所属する部署は、広島市を中心に事業用不動産の開発・社用資産の有効活用・まちづくりプロジェクトの推進などに取り組んでいます。

広島の都心部においては特定都市再生緊急整備地域の指定が契機となり、老朽ビルの更新が進みつつあります。当社でもこれら開発動向に係る情報収集を進めるとともに、特に市街地再開発事業による大型案件については事業参画を含めた検証が必要不可欠となることから、再開発に関する専門的知見の獲得が必要と思い、再開発プランナー試験の受験に至りました。

学科試験について、まずは『わかりやすい都市再開発法』で全体の流れをインプットしました。市街地再開発事業は都市計画上の手続きも大きなポイントの1つであるため、都市計画法と都市再開発法のつながりについても分かりやすく解説された本書が有効でした。全体の流れを理解した後は、『逐条都市再開発法』を重宝しました。過去問題集を解きながら、間違えた箇所は逐条を確認するという流れで理解を深めていきました。

実技については、膨大な計算量に加え一度間違えると連鎖的に後ろの問題も落とすという試験の性格上、計算の速さと正確さが求められます。 「丁寧に解いているが、解き終わった後も時間が余っている状態」に仕上げることを意識して、過去問を繰り返し演習しました。

街の風景を一変させる市街地再開発事業に携われることに大変面白みを感じています。今後は、本資格試験にて獲得した知識や専門性を活かしつつ、実務でのみ触れられる内容に対応する中でスキルアップを進め、広島の再開発に貢献したいと思います。